★ J.Sバッハ チェンバロ協奏曲第5番 ★

実はこのところショパンばかり聞いていた。
バラード、ポロネーズ、スケルツォ、ワルツ、エチュード・・。
そして、今朝はバッハだ。
チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056。

チェンバロ協奏曲は以前にもこのブログで記事を書かせて頂いたのだが、私の場合、敬愛するバッハは何度でも登場することをご容赦頂きたい。
今朝はチェンバロで聞いたのだが、バッハの良い意味で古式蒼然とした落ち着きと郷愁まで感じさせる旋律美が真に素晴らしいと思う。

〇 威厳のある第1楽章 〇
4分の2拍子のリトルネッロ形式。
大変威厳を感じさせる全奏から始まる。
リトルネッロ主題では、チェンバロ(ピアノ)が弦楽に煌びやかな装飾を添えながら、独奏部では弦楽のサポート得て軽やかに主題を歌う。
形式美を守りながらも、旋律は自由に飛翔する。

〇 極めて美しい第2楽章 〇
このラルゴはとにかく美しい。
弦のピチカートに乗って、独奏チェンバロ(ピアノ)が有名な旋律を奏でる。
カンタータ第156番『わが片足すでに墓穴に入りぬ』のシンフォニア(所謂バッハのアリオーソ)に転用されている。
いかにも歌唱の似合う歌謡的なメロディだ。
このメロディは映画音楽に使われたり、チェロやギター、ピアノなどの様々な楽器用に編曲されている。

〇 小気味良い第3楽章 〇
主調に戻り、プレストで疾走する8分の3拍子の舞曲的な楽章だ。
切れ味の良いリトルネッロ主題と、バロック色溢れる独奏主題が絡み合って心地よいアンサンブルを演出する。


この『チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056』は10分ほどの作品だが、バッハの良さが凝縮した佳品と言ってよいと思う。


<今日の一枚>
今日は上述の通り、チェンバロだ。
ピノックの流麗なチェンバロが素晴らしい名盤を聴こう。
厳格にバッハを突き詰めるとリヒターのようなアプローチが必要になってくると思うのだが、バッハの楽しさを知るにはこの全集は最適だと言っていい。
居ずまいを正すばかりがバッハでは無いと、私は思う。
これはバッハのチェンバロ協奏曲の1台、2台、3台、4台のチェンバロ用の全てが楽しめる。
■バッハ:チェンバロ協奏曲全集
 トレバー・ピノック(指揮・チェンバロ) イングリッシュ・コンサート

【曲目】
1. チェンバロ協奏曲第1番ニ短調BWV1052
2. チェンバロ協奏曲第2番ホ長調BWV1053
3. チェンバロ協奏曲第3番ニ長調BWV1054
4. チェンバロ協奏曲第4番イ長調BWV1055
5. チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056
6. チェンバロ協奏曲第6番ヘ長調BWV1057~チェンバロと2本のブロックフレーテと弦のための
7. チェンバロ協奏曲第7番ト短調BWV1058
8. 2台のチェンバロのための協奏曲第1番ハ短調BWV1060
9. 2台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調BWV1061
10. 2台のチェンバロのための協奏曲第3番ハ短調BWV1062
11. 3台のチェンバロのための協奏曲第1番ニ短調BWV1063
12. 3台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調BWV1064
13. 4台のチェンバロのための協奏曲イ短調BWV1065
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<推薦盤>
推薦盤については繰り返しになるので前回の記事をご参照頂きたい。
【バッハ チェンバロコンチェルト】
チェンバロコンチェルト
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2013.10.16 Wed l バッハ l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

完全に嵌りました。
★赤影★さん、こんばんは。

先ほどからYouTubeで繰り返し聴いています。

第1楽章、弦楽合奏との駆け引きが面白いですね。チェンバロが弦の上をきらきらしながら戯れている。
第2楽章のチェンバロは弦のピチカートの上でうまく生かされていますねぇ。
その後の第3楽章がまた良い。リズミカルで爽快。

いやぁ、何度繰り返し聴いても飽きない。むしろ徐々に嵌ってしまっているようです。
この曲が270年ほど前に作られたなんて信じられません。現在に通用するこの面白さは何なんでしょうか。
2013.10.16 Wed l akifuyu102. URL l 編集
Re: 完全に嵌りました。
いつもコメントありがとうございます!(^^)

そうですか、嵌って頂ければ幸いです。(^^)

> 第1楽章、弦楽合奏との駆け引きが面白いですね。チェンバロが弦の上をきらきらしながら戯れている。
そうですね、仰る通りです。
「チェンバロがきらきらしながら戯れている」ぴったりな表現ですね。(^^)

本当に、バッハは決して古くありません。
奥が深く、しかも本当の音楽の楽しさを教えてくれます。
正に、嵌っていきます。(^^)
2013.10.17 Thu l ★赤影★. URL l 編集

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