★ シューベルトのピアノ曲 ★  
歌曲王としてドイツリートの礎を築いたフランツ・ペーター・シューベルト。
ちょっと貧乏臭いイメージがあるのですが(失礼)、未完成などでも聞かれるその叙情性はロマン派の雄と言える。
ヴィルヘルム・ミュラーの詩による「美しき水車小屋の娘」には、哀しき若者の心情に不覚にも涙してしまったものだ。
しかも、彼の人生にも儚さがあって、かのモーツァルトよりもメンデルスゾーンよりも夭折なのだ。
僅か31歳でこの世を去っている。


  ○ アンプロンプチュて何? ○
私が初めてシューベルトのアンプロンプチュに触れたのは小学生の頃。
アンプロンプチュってなんだろう??って思いますよね。
最後の「チュ」が可愛い!なんて思った。(フザケテる訳じゃない。可愛い子供だったのだ。)
アンプロンプチュ(impromptu)は即興曲、フランス語だ。
即興曲というと、ショパンやリストにも聞きなれたピアノ作品がある。
日本では、何故だかシューベルトの即興曲は、ショパンやリストのものよりもアンプロンプチュと呼ばれるケースが多いように思う。


  ○ 4つのアンプロンプチュは2つの作品がある ○
シューベルトのピアノ曲「4つのアンプロンプチュ」には2つの作品がある。
「4つのアンプロンプチュ」Op.90
「4つのアンプロンプチュ」Op.142
ですから、全部で8曲あることになる。
それぞれ第1曲~第4曲まであるのだが、どの曲も美しいメロディがまるで天から降ってくるように心に滲みる。
今朝はOp.90を地下鉄の中で聴いていたが、「そうそう、これがアンプロンプチュ」と楽しんでいると、あっという間に降車駅。
これはまさに「歌」だ。
ピアノの歌にピアノが伴奏をつけている。
さすが!歌曲王。ピアノでも歌ってしまう。
今更ですが、三連符が多い。
この中では第4曲が一番親しまれているのだろうか。
今朝の私は第2曲の歌謡に一番心惹かれた。ロンド形式かな。



今朝の一枚は
■ダニエル・バレンボイム : シューベルト即興曲集 1977年録音盤
これもいいです。天才バレンボイムがシューベルトの「歌」を爽やかに歌ったという感じ。
515HjFVOYyL__SL500_AA300_.jpg




けれど、巨匠が歌いに歌っている盤がある。
<推薦盤1>
■ヴィルヘルム・ケンプ : シューベルト 4つの即興曲 1965年録音盤
いかにも学者然とした風貌の巨匠ケンプ。このベートーベン弾きのピアニストがシューベルトを歌いに歌う。
ヘタクソだなんだと叩かれることもある巨匠ですが、これは歌ってますよ~。
こちらも長年の愛聴盤だ。

41PSCTEXQKL__SL500_AA300_.jpg


<推薦盤2>
■マリア・ジョアン・ピレシュ シューベルト 即興曲集  1996年、1997年録音
記事本文でも触れた通り、シューベルトはピアノであっても「歌謡」なのだ。
ケンプ大先生とは全く違うアプローチだが、ピレシュも美しい歌を丁寧に紡いでいる。
51lMMG6UySL__SL500_AA300_.jpg

関連記事
スポンサーサイト
2013.02.22 Fri l シューベルト l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

No title
 こんばんは★赤影★さま

ブログカテゴリの中から好みの曲を選んでゆっくり
読ませていただいてます。

シューベルトのアンプロンプチュって メロディラインが綺麗ですよねえ。
本当にまさに天から降ってくる感じ、同感です。

二つの作品どちらもいいですね。
子供に説明するのに、かご盛りが二つあってねえ
、、、なんて言ってたりしてました(^_^)

一番好きなのは、チャンチャチャチャンチャンチャンチャチャチャ~ンっていう出だしのヴャリエーションが次々に出てくるアレです。

バレンボイムのはまだ聴いたことありません。
今度聴いてみようと思います。
2013.12.13 Fri l 薔薇ねこ. URL l 編集
ありがとうございます(^^)
薔薇ねこ さま

コメントありがとうございます。(^^)
シューベルトのアンプロンプチュ、とても好きな曲です。
お子様へのお話の際に『二つのかご盛りがあって』って素敵な表現ですね。
今度どこかで使わせて頂きたいと思います。(^^)
かごの中身はやっぱり果物でしょうか。(それともダイヤ、ルビー、サファイア・・宝石盛り?)
やっぱり女性の感性っていいですね。
私は音楽を聴く時に女性の感性が欲しいと思って聴いていることが多いです。

今回は随分前の記事にコメントを頂きまして嬉しかったです。
ブログって自分でも、以前書いた記事を忘却の彼方に置くことが必然のようなところがあって
それはちょっと哀しいことだなぁって思っています。
ですから10ヶ月も前の記事にコメントを頂き、幸せな気持ちでした。
ありがとうございます。
2013.12.14 Sat l ★赤影★. URL l 編集

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://007mousike.blog.fc2.com/tb.php/7-fc501299
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)