★ チャイコフスキー 交響曲第4番 ★
チャイコフスキーを続けよう。
今日は 交響曲第4番ヘ短調作品36 だ。
第5番より遡ること10年余で、チャイコフスキー未だ36歳頃の青年期の作品だ。

〇 メック夫人 〇
チャイコフスキーには大切なパトロンが居たことは有名だが、この交響曲を書いた時期からチャイコフスキーはフォン・メック夫人の多額の援助を受けて、何不自由することなく作品を生み出すことに没頭できた。
この交響曲は、そのメック夫人に献呈されている。

〇 第1楽章はホルン&ファゴット&ペット 〇
この曲も冒頭に印象的な主題が提示される。
ファゴットとホルンそれからトランペットによるファンファーレ風のテーマで、これはこの曲全体を覆っている。
9/8拍子のまるで切羽詰まったかのような第1主題が表れて、続いて管によって気怠い様な3/4拍子の第2主題が奏される。
この辺の3拍子系のリズムに乗ったメランコリックなテーマはさすがチャイコフスキー! というところだ。
一発で心に入り込んでくるメロディーとドラマティックなオーケストレーション、正に面目躍如。

〇 第2楽章はオーボエ 〇
チャイコフスキーのオーボエ使いはまことに巧みだ。
この楽章の冒頭は、オーボエ奏者の見せどころ。
切ないメロディーを、どれくらい哀切の情を持って演奏できるか、チャイコフスキーの中でも昔から大好きなフレーズだ。
しかし、何と素敵なメロディーメーカーなのだろう、チャイコフスキーは。

〇 第3楽章はピチカート 〇
このスケルツォ楽章は変わっている。
弦楽器は徹頭徹尾ピチカートで演奏する。
何かに追われるような、忙しない弦の動きから突然管楽器が曲調を変える。
木管による牧歌的なメロディが出るところは、まるで曇り空から唐突に太陽が顔を出したかのようだ。
金管はまた別の動きをして、弦のピチカートに戻り静かにこの楽章を終わる。
う~ん、実にユニークだ。

〇 第4楽章は爆発だ 〇
岡本太郎氏ではないが、第4楽章は爆発だ。
大変ユニークな楽章の後は、いきなりオーケストラが爆発する。
民謡風の第2主題を交えた後、晴やかな第3主題が奏される。
これらが変奏されながら、徐々に盛り上がっていくのだ。

このように、このシンフォニーはとてもユニークで聴きどころが満載だ。
第5番もそうだが、この曲もライブで聞くと特に興奮すること請け合いだ。


【チャイコフスキー 交響曲第5番】
交響曲第5番
【チャイコフスキー 『白鳥の湖』】
『白鳥の湖』



<今日の一枚>
これはちょっと珍しい盤だ。
バレンボイムがニューヨーク・フィルを振ったもので、もしかすると特異な演奏かもしれないなぁと危惧しつつ購入したのだが、いえいえなかなか正統派。
アメリカのオケを使って、思い切りメランコリックなチャイコフスキーを、尚且つ意外と爽やかに聞かせてくれる。
かなり良いと思うので愛聴しているものだ。
■チャイコフスキー 交響曲第4番ヘ短調作品36
 ダニエル・バレンボイム指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック 1971年録音

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<推薦盤1>
正統派の推奨盤もご紹介しよう。
何と言ってもドラマティック=カラヤンだ。(勿論、そんな単純なものではないが。)
カラヤン+ベルリン・フィルには66年録音盤もあったが、私はこちらの71年録音盤をとる。
音がいいのだ、ダイナミックレンジも広い感がある。
カラヤン渾身の一枚。 
■ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団//1971録音//

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このCDにはSACD盤もあって、こちらの音の良さは驚異的です。
SACDを聞ける環境を持っている方は、是非こちらをどうぞ!



<推薦盤2>
もう一枚推薦するとしたら、【サー・ゲオルグ・ショルティ+シカゴ交響楽団】を挙げたい。
バレンボイムとはまた違う、もっとパワフルでアーバンなチャイコフスキーを聞ける。

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2013.05.10 Fri l チャイコフスキー l コメント (0) トラックバック (0) l top

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