★ シューマン 幻想曲 ハ長調 作品17 ★
今日はシューマンだ。
考えてみると、このブログではシューマンの曲は初めて紹介することになる。
シューマンと言う人は情熱的で、歌曲やピアノ曲に優れた作品を多く残している。
シンフォニーなどになると、良く言われる管弦楽法のまずさからヨーロッパでもあまり人気がないと言われるが、ラインなどは私は小中学生の頃から好んで聞いた。
この『幻想曲ハ長調 作品17』 は当初ピアノソナタとして構想されたそうで、3楽章からなっている、ちょっと異色の曲だ。

〇 青春の息吹 〇
この曲が作られた1835年~38年頃というと、シューマンがクララに猛烈なアタックをしていた時期だと思う。
しかしクララの父ヴィーク氏に猛反対されて、シューマンの心は千々に乱れていたことだろう。
だからこの曲は、若いシューマンのそんな青春の息吹がたっぷり吹き込まれた恋愛音楽といっていい。

〇 ベートーヴェンを讃える歌 〇
もう一方では、当時偉大なるベートヴェンの記念碑を建てる発起人の一人だったシューマンはこの曲の中でベートーヴェンの曲の一節を引用して、その偉業を讃えている。

〇 青春讃歌の第3楽章 〇
3楽章の中でも第3楽章が素晴らしい。
正に胸が張り裂けんばかりのクララへの想いが包み隠さず謳歌されている。
ロマンティックで情熱的なこの楽章が「幻想曲」たらしめているような気がしてならない。

<今日の一枚>
シューマンの幻想曲というと、ホロヴィッツやリヒテルの名演がある。
特にホロヴィッツのカーネギーホールでの復帰ライブの演奏は鬼気迫るものがあった。
しかし、今日は敢えて母なるラローチャでロマンを満喫したい。
この音源はDECCAの物だが、日本では販売されていないのかも知れない。
私は、輸入盤のPIANO MASTER WORKSで入手した。
■シューマン 幻想曲 ハ長調作品17
 アリシア・デ・ラローチャ(P)

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<推薦盤1>
推薦盤となると、やはりリヒテルは外せないか。
但し、1961年録音なのでステレオ録音とは言え、音質はお世辞にも良いとは言えない。
しかし、スケール感は群を抜いている。
こちらはベートーヴェンのテンペストとカップリングされている。
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<推薦盤2>
ホロヴィッツ、このピアニストは本当に困った人だ。
不世出にして、好不調の波の大きいピアニストとしても知られている。
特に初来日の演奏が物議を醸したことで有名だ。
評論家・吉田氏曰く「ひび割れた骨董品」・・・。
しかし、俗に「ヒストリック・リターン」と呼ばれている、この1965年カーネギーホールのライブ録音は必聴ものだ。
このCDにはバラキレフ「イスラメイ」が収録されており、この超絶技巧は悪魔的とまで言われている。
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2013.05.01 Wed l シューマン l コメント (0) トラックバック (0) l top

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