★ ブラームス ハンガリー舞曲集 ★
さあ、まだブラームス症候群は続いている。
今日もブラームスを聞こうと思い、最初はシンフォニーをと思ったが、いやいや軽めの楽しい曲を聞こうと思い直した。
それで、ハンガリー舞曲だ。
ピアノでワルツ集という選択もあったが、少しオーケストラが聞きたい気分。

〇 ハンガリー舞曲 〇
ブラームスのハンガリー舞曲というと、私の思い出としては小学生の頃に25cm盤のレコードで何度も何度も聞いたことを覚えている。
そのレコードは21曲全部入っていたのでは無くて、前半の10曲だけだったと思う。
いかにもジプシーというエキゾチックなメロディーとリズムで、何となく民族衣装を着て陽気に踊っているジプシーがイメージできるような気がしたものだ。
子供ながらにヨーロッパ旅情を感じた。

〇 実はブラームスの作曲ではない 〇
ハンガリー舞曲は全部で21曲残されているが、ブラームスが若い頃(20歳代だったと思う)にレメーニというヴァイオリニストの伴奏を務めていた時に彼の演奏するロマの民族音楽を気に入って採譜していたものを編曲して出版した曲集だ。
一部オリジナルのメロディ-もあるようだが、大半はブラームスの作曲ではない。
私も子供の頃にこの舞曲を聞いていて、あの重厚なシンフォニー1番と同作者とはどうしても思えなかったものだ。
そうなのだ、多分ブラームスはこうした多彩なメロディーを惜しみなく生み出すメロディーメーカーではない。
武骨で地味なメロディーを大切に節約しながら対位法を駆使して積み上げていく作曲家だ。

〇 スラブ舞曲 〇
ブラームスは、自身のハンガリー舞曲の成功を受けて、色々と面倒をみたドヴォルザークに「スラブ舞曲集」を作曲するように勧めている。
ここで言う「成功」とは、主に収入面。
ブラームスはジムロック社とハンガリー舞曲の楽譜出版によってかなりの収入を得たようだ。
そうそう、かのドヴォルザークこそ天性のメロディーメーカーで、スラブ舞曲集もオリジナルのメロディーに拠っている。
誰だったか、ドヴォルザークのゴミ箱を探れば、シンフォニーの一曲くらいはすぐに書けると言った人がいた。
【ドヴォルザーク スラブ舞曲集】
スラブ舞曲集


〇 訴訟まであった 〇
ブラームスは上述のレメーニから盗作で責めらたてられ(自分が教えてあげたのに、ブラームスばかりが儲けるのは不当だということだろう)、ジムロック社も入って訴訟になっている。
当時は著作権という権利が現代のように確立していた訳ではないが、妬み嫉みからみの訴えはあったようだ。(レメーニの言うのも分かるが)
結局、ブラームスが発表当時から「編曲」としていたことが幸いしてブラームス側が勝利している。
デメタシデメタシ。

〇 第5番は超有名 〇
第1集(第1番~第5番)と第2集(第6番~第10番)が特に有名で、演奏会でも取り上げられることが多い。
その中でも映画やCMなどでも使用されることがある第5番が超有名だ。
私も、第1番から第6番までを子供のころからずっと愛聴してきた。
ドヴォルザークが編曲した17番以降などは大人になってから新たにCDを買って聞いた。
個人的には第3番がお気に入りで、オーボエの哀愁を帯びたメロディーが大好きだ。
一曲当たりの演奏時間が2分~4分くらいで、短いから飽きないしちょっとしたときにお供にできる。
オーケストラの演奏会でのアンコールピースにも良く使われる。
ハンガリー系のオーケストラは当然のように得意にしているが、私はドイツ系のオーケストラのバランスの良い演奏が好きだ。


【ブラームス ピアノ協奏曲第1番】
ピアノ協奏曲第1番
【ブラームス ピアノ協奏曲第2番】
ピアノ協奏曲第2番



<今日の一枚>
アバドが振るウィーンフィルなら安心だ。
舞曲ということもあり、リズムの変化やジプシーなりの音楽表情が欲しいところだが、アバドの指揮は心地よいリズムの変化付けやエキゾチックな舞踊表現が絶妙だ。
■ブラームス ハンガリー舞曲集 
 クラウディオ・アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
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2013.04.27 Sat l ブラームス l コメント (0) トラックバック (0) l top

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