★ フランク 交響曲ニ短調 ★
今日はセザール・フランクの代表的な作品、交響曲ニ短調だ。
フランクはドイツ系のベルギー人なのだが、主にフランスで活躍した音楽家だ。
正式にはセザール=オーギュスト=ジャン=ギヨーム=ユベール・フランク(César-Auguste-Jean-Guillaume-Hubert Franck)だそうだが、長すぎてセザール・フランクで良いでしょう。
彼の作品で今日演奏会や録音される曲はあまり多くないだろう。
私もちょくちょく聞くのはこの交響曲ニ短調やヴァイオリンソナタ(イ長調)ぐらいで、宗教的な作品も残されているが殆ど聞けるチャンスがない。
しかし、このニ短調の交響曲は日本でも人気があって、ライブで聞く機会もあると思う。

〇 循環形式 〇
明らかにワーグナーやリストの影響を受けており、所謂循環形式で書かれている。
3楽章構成だが、最終楽章では1,2楽章の主題が大活躍して盛り上げられていく。
明快で印象的な主題が使われているので、分かりやすいし親しみも湧く。

〇 初演ではダメ出し 〇
しかし、初演ではかなり不評だったらしく、「陰湿な交響曲」などとこき下ろされたようだ。
う~ん、確かにモーツァルトのような明るさはないが、陰湿って言い過ぎなのじゃないだろうか。
メロディ的に混沌とした部分がないので、私はかなり好きなシンフォニーだ。
ちなみにドビュッシーはこの曲を絶賛している。

〇 フランスの代表的なシンフォニー 〇
今では、先輩のベルリオーズ「幻想交響曲」や同時期のサンサーンス「交響曲第3番オルガン付き」と並び称される、フランスを代表するシンフォニーと認められている。
しかし、フランクはドイツ系ということもあるのか、或いはバッハを敬愛していたからか、このシンフォニーはベートーベンやワーグナー的なかっちりとした形式美を持っている。
対位法による音の積み上げが心地よい。


【サン・サーンス 交響曲第3番『オルガン付き』】
交響曲第3番『オルガン付き』
【グリーグ ピアノ協奏曲イ短調】
ピアノ協奏曲イ短調



<今日の一枚>
オケは勿論一流なのだが、ジュリーニの指揮が絶妙な盤。
一本調子に演奏すると、ともすると退屈になりがちなこの曲を、巧みなアゴーギクを駆使してアクセントを与えている。
■フランク 
1. 交響曲ニ短調
2. 交響詩「プシュケ」~第4曲 プシュケとエロス
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

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<推薦盤>
ジュリーニの盤が推薦盤なのだが、もう一枚挙げるとしたら、今は亡き巨匠クレンペラーの説得力のある音創りを挙げたい。
しかもこのフランクは美しい。特に第2楽章。(少し管と弦がずれるところがあるが)
■フランク 交響曲ニ短調
 オットー・クレンペラー指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966録音
録音は古いが音質は良好な方だ。(ダイナミックレンジはいささか狭い)

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2013.04.20 Sat l フランク l コメント (0) トラックバック (0) l top

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