★ R.シュトラウス 英雄の生涯 ★
今日は、リヒャルト・シュトラウスが作曲した最後の交響詩「英雄の生涯」だ。
この曲は次の6つの部分から構成されているが、「楽章」というような切れ目はなく、続けて演奏される。

1.Der Held (英雄)
2.Des Helden Widersacher (英雄の敵)
3.Des Helden Gefährtin (英雄の伴侶)
4.Des Helden Walstatt (英雄の戦場)
5.Des Helden Friedenswerke (英雄の業績)
6.Des Helden Weltflucht und Vollendung der Wissenschaft (英雄の隠遁と完成)

〇 英雄の生涯 〇
最初に英雄のテーマが提示され、最後まで一貫して堅持される。
ワーグナーのライトモティーフ的な扱いと言えば良いだろうか。
そして、この英雄とは明らかにリヒャルト・シュトラウス自身を指している。
5の英雄の業績の部分では、「ツァラトゥストラはかく語りき」や「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」など、彼の過去の作品のテーマが顔を出す。

〇 大編成 〇
この曲は4管編成の大規模なオーケストラが要求され、演奏会にかけるには規模の面で制約がある。
だが、さすがにウィーンフィルなどのオケで聞くとダイナミックで勇壮なR.シュトラウスの世界を満喫できる。

〇 ストーリーとして楽しむ 〇
上記のように、この曲は英雄(シュトラウス)が世に出て、敵(評論家や無知な聴衆)に叩かれて、それでも最大の理解者である伴侶を得て(かなり癖のある奥様だったらしいが)、その支えもあって数々の業績を残し、静かに隠遁生活に入っていく、というように一連のストーリーを頭に描きながら聞くとなかなか面白い。

<今日の一枚>
■リヒャルト・シュトラウス 
 1. 交響詩「英雄の生涯」op.40
 2. 祝典前奏曲op.61
 カール・ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(op.40)
           ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(op.61)
41W3YG2JAQL__SL500_AA300_.jpg


<推薦盤1>
ベーム+ウィーン・フィルの演奏は、人生を達観した余裕の演奏といった風情だが、この曲こそ実はカラヤンが素晴らしい。
カラヤンの円熟したタクトはまるで映像のような実在感のある演奏だ。
これはカラヤンの最も新しい録音になると思う。
■R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1985年デジタル録音

41WQOEXh2GL__SL500_AA300_.jpg


<推薦盤2>
プレヴィンの大人の演奏も捨てがたい。
プレヴィンがウィーン・フィルを振った盤は、カラヤンではちょっとお腹一杯感のある方にはグッドだと思う。
■R.シュトラウス:英雄の生涯 4つの最後の歌
 アンドレ・プレヴィン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

41vAwXvRpUL__SL500_AA300_.jpg


<推薦DVD>
私の様に来日したカラヤンを目の当たりにして、すっかり惚れ込んでしまった組はDVDで姿を見ながら楽しむというのが至高の鑑賞スタイルだ。
スタイリストな指揮者カラヤンを満喫できる。
■R.シュトラウス:英雄の生涯 [DVD]
 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

31NXQBM6VRL__SL500_AA300_.jpg

スポンサーサイト
2013.04.16 Tue l リヒャルト・シュトラウス l コメント (0) トラックバック (0) l top

コメント

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://007mousike.blog.fc2.com/tb.php/29-bd77abcc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)