★ ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第5番『春』 ★
ドイツが生んだ、というか地球が生んだと言った方が良い程の大作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。
本日は、そのベートーヴェンの「ヴァイオリンソナタ第5番ヘ長調Op.24『春』」を聞いてみよう。

〇 春 〇
この頃、春の音楽を聞いてきたので、やはりパスできないベートーヴェンに手を伸ばした。
言わずと知れた、あの音楽室の後ろに超おっかない顔の写真が貼られていた筈の大作曲家。
あの写真、とにかくおっかなかったですよね。
あんな顔してますが、結構明るい旋律も勿論生み出しています。
この『春』とネーミングされたヴァイオリンソナタもその代表格。
大ベートーヴェンが残した最も美しい音楽は「第九の第3楽章」、あのアダージョだと思っているし、明るさの最大はこのヴァイオリンソナタだと思っている。
特にその第1楽章。

〇 ヴァイオリン・ソナタ 〇
ベートヴェンのヴァイオリンソナタは全部で10曲残されている。
その中で、最も有名な曲は文句なく第9番イ長調「クロイツェル」 Op.47だろう。
私は、クロイツェルソナタが全てのヴァイオリンソナタの最高峰だと思っている。
しかし、一番好きなヴァイオリンソナタは『春』の方だ。

〇 スプリング・ソナタ 〇
この曲のネーミングの由来について確かな記憶はない。
しかし、この第1楽章の冒頭を聞けば、「ああ、なるほど春だ」と思うだろう。
多分、この愛らしい旋律故に誰とはなしに「春」と呼ばれるようになったのではないか?
そうそう、ジュリエッタ・グィチアルディさんへの恋心があるのでは?なんてエピソードも思い出す。
このスプリング・ソナタは1801年頃の作曲と言われているので、あの有名なハイリゲンシュタットの遺書を書いた(1802年頃でしたか)と言われる頃の曲だとは信じられない明るさだ。
ベートーヴェンの聴力は確実に失われつつあった筈なのだ。

〇 長年の愛聴盤 〇
私にはLPレコードの時代から(さすがにSPレコードは持っていなかった)の愛聴盤がある。
ジノ・フランチェスカッティのヴァイオリンにロベール・カザドシュのピアノ、この二人の息の合ったフランス人コンビの演奏だ。
フランチェスカッティのヴァイオリンはとにかく美音だ。
私はチャイコフスキーやメンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトもこの人のLPを愛聴していたが、この人ほど優雅に美しくヴァイオリンを鳴らす人を知らないくらいだ。
それに、カサドシュのピアノが香り高いのだ。
ベートヴェンのヴァイオリン・ソナタは、それ以前のピアノ伴奏つきソナタとは明らかに質が違う。
ピアノの存在が大きいので、ピアニストの質が問われるのだ。
コルトーとティボーの盤もあったが、残念ながら音が悪すぎたと記憶している。


【ベートーヴェン 交響曲第5番『運命』】
交響曲第5番『運命』
【ベートーヴェン 交響曲第3番『英雄』】
交響曲第3番『英雄』
【ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番】
ピアノ協奏曲第4番


<今日の一枚>
■ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第5番ヘ長調Op.24『春』
 ヴァイオリンソナタ第9番 イ長調 作品47 『クロイツェル』
 ジノ・フランチェスカッティ(V)
 ロベール・カサドシュ(P)
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<推薦盤>
フランチェスカッティとカサドシュのコンビでは、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全集が出ている。
コストパフォーマンス的にはこちらが遥かに有利だ。
■ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
 ジノ・フランチェスカッティ(V)
 ロベール・カサドシュ(P)

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<新鮮盤>
このソナタの音源となると、やはりベテランのコンビの録音が多く、しかもそうした経験豊かなヴァイオリンとピアノが安心出来るのだが、敢えてもっとフレッシュな盤をという向きには、幼き頃から天才少女でならし、カラヤンによって中央にデビューしたムターでどうぞ!
テクニック的にも十分な技術を備え、指揮者活動から音楽へのアプローチを深めた彼女のベートーヴェンは聞く価値のある素晴らしいものです。
ピアノのオーキスもしっかりと彼女を支えて、長年のコンビの呼吸もぴったりです。
■ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番、第9番
 アンネ・ゾフィー・ムター(V) ランバート・オーキス(P)1998.08.01 ヴィースバーデン(ライヴ・レコーディング

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2013.04.02 Tue l ベートーヴェン l コメント (0) トラックバック (0) l top

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