★ バッハ チェンバロコンチェルト ★
先月もバッハのチェンバロコンチェルトを紹介したが、今朝も満員電車の友はバッハのチェンバロコンチェルトを選んだ。

○ チェンバロコンチェルト ○
現在残っているバッハのチェンバロコンチェルトと言われる曲は次の通り
 1.チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052
 2.チェンバロ協奏曲第2番 ホ長調 BWV1053
 3.チェンバロ協奏曲第3番 ニ長調 BWV1054
 4.チェンバロ協奏曲第4番 イ長調 BWV1055
 5.チェンバロ協奏曲第5番 ヘ短調 BWV1056
 6.チェンバロ協奏曲第6番 ヘ長調 BWV1057
 7.チェンバロ協奏曲第7番 ト短調 BWV1058
独奏チェンバロ1台用のコンチェルトは以上の7曲で、もう1曲第8番も知られているが、残されているのは断片のみということで、今朝私が聞いたシフのCDでも以上の7曲が収録されている。

○ 原曲というものがある ○
残されていたり、いなかったり・・、しかもややこしいのは、この7曲でさえ初めから独奏チェンバロの為に書かれたものはないようである。
全て、「原曲」というものがある。
例えば、
 1.第1番:原曲は消失した「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」
 さらには、この消失した原曲もどうやらバッハ自身の作曲かどうか確証がないとか・・・。
他の曲も同様に、なんだかあやふやである。

第3番の原曲:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042
第6番の原曲:ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調 BWV1049
第7番の原曲:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
この3曲は原曲がちゃんとバッハの作品として認知され、演奏もされているから大丈夫だろう。
しかし、原曲の演奏機会の方がかなり多そうである。

○ チェンバロかピアノか ○
現在これらの曲を聞くときに、さらに問題(?)がある。
上記のコンチェルトが作曲されたのは、1729年~1742年頃(これも曖昧である)で、バッハがピアノを意識して書いたとは思えない。
(ものの本によると、1736年にバッハはピアノの原型に当たるハンマーフリューゲルを紹介されているようだが)
従って、バッハが原曲から編曲した際にターゲットにしていたのは恐らくチェンバロだろう。
しかし、現代ではチェンバロという楽器は日常的に触れられる楽器ではないし、この楽器は構造上の弱点を持っている。
ピアノはハンマーが弦を叩くのに対して、チェンバロは弦を弾く(ひっかく?)ような構造で、音の強弱がつけられない構造になっていた。
(楽器の話題は、元々のクラヴィコードはどうだったかとか、改良版がどうだとか色々と思い浮かぶことがあるが、頭がクラクラしてきたので今日は止める。この辺はチェンバロに限らず、ピリオド楽器で音楽を楽しむという、大きなテーマだろう。)

うだうだと書いてきたが(いささか疲れました・・)、要するにバッハのチェンバロコンチェルトを、バッハの想定したチェンバロで聞くか?、音楽の持つ可能性を広げて表情豊かにピアノで聞くか?であるが、私の結論はどっちでも良いである。(おいおい、結局それかい)
ただ、先にも触れたようにチェンバロという楽器は、どうしても平板な音になるので、朝の地下鉄で聞いているとあまりの心地よさにうっかりすると寝てしまうので、私はピアノで聞いている。


【バッハ ゴルトベルク変奏曲】
ゴルトベルク変奏曲
【バッハ ブランデンブルク協奏曲】
ブランデンブルク協奏曲
【バッハ フランス風序曲】
フランス風序曲



このCDは再登場で恐縮だが、本日のCDなので
<今日の一枚>
ちょっと黄昏た感じのアンドラーシュ・シフでどうぞ。

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<推薦盤1>
このチェンバロ協奏曲をチェンバロで聞くとしたら、まずはカール・リヒターを挙げたい。
1970年代の録音で音質も良好。
リヒターが手兵であるミュンヘン・バッハ管弦楽団を従えて、モダン・チェンバロを弾いた盤。
大変キリッとした厳格で輪郭のはっきりしたバッハが聞ける。
リヒターがバッハを弾けば、こうなる!、と納得のアルバム。
この全集は、第1集と第2集に分かれている。
第1集は、第1番~第4番まで、第2集は第5番~第7番までと2台のチェンバロのための協奏曲第1番、第2番 が収録されている。
■バッハ:チェンバロ協奏曲全集 第1集
 バッハ:チェンバロ協奏曲全集 第2集
 カール・リヒター(指揮、Cemb)ミュンヘン・バッハ管弦楽団

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こちらが第2集
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<推薦盤2>
もう一つ挙げるとしたら、オリジナル楽器からトレヴァー・ピノックを挙げたい。
リヒターと聞き比べると大変面白い。
厳格なリヒターに対して、ピノックのバッハはとても楽しい。
私は、これをあまり「軽い」と表現したくない。
バッハのチェンバロ音楽の「楽しさ」を私に教えてくれた盤だ。
「音楽」なのだから、「楽しさ」というファクターはとても大切だ!
■バッハ チェンバロ協奏曲全集
 トレバー・ピノック(指揮、Cemb) イングリッシュ・コンサート
こちらは3枚組で、チェンバロ協奏曲第1番~第7番、2台のチェンバロのための協奏曲第1番~第3番
3台のチェンバロのための協奏曲第1番、第2番、4台のチェンバロのための協奏曲
と全て揃っているのも魅力だ。

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2013.03.28 Thu l バッハ l コメント (0) トラックバック (0) l top

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