★ ショパンのワルツ集 ★
永らく(恐らく1年くらい)ちゃんと聞いていなかったショパンを取り出した。
フレデリック・フランソワ・ショパン、ポーランドが生んだ偉大にして華麗な「ピアノの詩人」ですね。
生涯においてピアノ曲の創作と演奏に特化した、ある意味ちょっと珍しい作曲家だ。
フランス人の父とポーランド人の母の間に生まれた。
この父親がフランス人ということはショパンがパリで活躍する事に良い影響を与えたようだ。
ジョルジュ・サンドとの恋物語など、色々と思い浮かぶことがあるが、ここは久し振りなのだから何を聞くかに思考を集中しよう。(そんな大袈裟なものではないが・・)

〇 ワルツ集 〇
優雅にワルツ集と決定!
さて、ショパンのワルツは全部で19曲残されている。
その内4曲が所謂遺作と呼ばれるもので、ショパンが存命中に出版を認めていなかった曲だ。
ショパンはそういった未承認の物は全て破棄するように望んでいたというが、残念ながら(我々には幸運にも)後の研究者等によって世に出ることとなった。
(少しややこしいが、ショパン存命中に実際に出版されたワルツは8曲だったと思う。残りの6曲は出版予定だったかどうかは調べていない。悪しからず。)
CDなどを見ると、「ワルツ集」と「ワルツ全集」の2種類あることに疑問を持っておられた方もあるかも知れないが、遺作4曲を含む19曲全て収録されたものが「ワルツ全集」で、14曲のものが「ワルツ集」という訳だ。

〇 『華麗なる大円舞曲』 〇
ショパンのワルツ第1番は、その名も『華麗なる大円舞曲』だ。
実はこの「華麗なる~」と題されたワルツは4曲もある。

第1番変ホ長調 作品18 『華麗なる大円舞曲』
第2番変イ長調 作品34の1 『華麗なる円舞曲』
第3番イ短調  作品34の2 『華麗なる円舞曲』
第4番ヘ長調  作品34の3 『華麗なる円舞曲』

〇 『華麗なる大円舞曲』 の聴き比べ 〇
それでは、この有名なワルツを私が所有しているCDで聴き比べてみようと思う。
CDラックを眺めて、チョイスしてみた。

1.ワルツ全集   ヴラディーミル・アシュケナージ 1970~1985年 DECCA
2.ショパン名曲集 アダム・ハラシェヴィチ 1965年 PHILIPS
3.ワルツ全集   ゾルターン・コチシュ 1982年 PHILIPS デジタル ヘンレ版
4.ショパン名曲集 サンソン・フランソワ 1963年 EMI
5.ワルツ集    ディヌ・リパッティ 1950年 EMI


上記のCDで次々と変ホ長調のワルツを聞いていくと、やはりアシュケナージのタッチは一番ソフトだ。
無難というか、あまり好き嫌いが出にくい演奏に思える。
ハラシェヴィチは、あまり逸らず、かと言って言うべきことは言うぞ、みたいな演奏だ。
上手いのだが、しかしCDを通しで聞くと各曲のニュアンスがあまり出切らず、何か一本調子の印象を受ける。 
ハラシェヴィチと言えば、思い出すのはショパンコンクールだ。
第5回ショパンコンクールでアシュケナージやフー・ツォンを向こうに回して、みごとに優勝した。

 <第5回ショパン・コンクール(余談)>
余談だが、この第5回は波乱があった。
優勝がハラシェヴィチ、第2位がアシュケナージ、第3位がフー・ツォン、そして第10位に日本の田中希代子が入ったのだが、そもそも上位10人は大混戦。
審査委員だったミケランジェリは、なんとハラシェヴィチの優勝に猛反対。
アシュケナージの優勝となんとなんと田中希代子の準優勝を主張して椅子を蹴った。
あくまでも私見だが、私はこのミケランジェリの慧眼に敬服している。
 <余談 終り>

おっと、また逸れてしまったぞ。
リパッティはとても良い、高貴な香りのする奇をてらわない演奏だ。
とても上品、だが古い録音なので仕方がないのだが、音が悪い。
フランソワは洒落ている。
ときおり見せるニュアンスは気が利いていて、とても優雅だ。

さあて、どのCDを聞きたいかと問われたとしたらだが、トータルではフランソワだ。
自由奔放の演奏の中に、フランス人特有の洒脱と気軽さみたいなものが滲み出ていて心地よい。
多少BGM的に全集を聞くのにはアシュケナージが最適だ。
ヘッドホンでは音の歪等が気になってだめなのだが、(超高級でない)スピーカーからの音で(神経質にならずに)聴くならリパッティの高貴で秀逸な演奏を選びたい。
あれ?コチシュの話が無いぞ。
コチシュのCDは音がいい。ちょっと珍しいかも知れない、ヘンレ版です。(あまり聞きこめていないので、また今度)


【ショパン ピアノ協奏曲第1番】
ピアノ協奏曲第1番


<今日の一枚>
■ショパン ワルツ全集 ヴラディーミル・アシュケナージ
 この人の名前は、以前はウラディミールと言っていたような気がするが、気のせいか・・。
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2013.03.20 Wed l ショパン l コメント (0) トラックバック (0) l top

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