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★ モーツァルト ピアノ協奏曲第17番 ★
3月に入った。
昨日3月3日ひな祭りの日に、ザ・シンフォニーホールでマリア・ジョアン・ピレシュのピアノ独奏でモーツァルトのピアノコンチェルト17番が演奏された。
しかも、オーケストラはベルナルト・ハイティンク指揮のロンドン交響楽団だ。
と言っても私はチケットを入手出来なかったので、入手出来た幸運な知人から様子を聞いただけだ。
曰く、「久しぶりにやられたって感じ!」
そう、ピレシュの清澄なピアノとハイティンク率いるロンドン響の隙の無い音の構築に打ちのめされた、という意味だ。
しかも、後半はベートーベンの第7シンフォニー。
こちらは躍動感溢れるリズムの嵐と、弦と管の絶妙な掛け合い、迫力に圧倒されたということ。
う~ん、実に羨ましい・・。

○ マリア・ジョアン・ピレシュ ○
このポルトガルの至宝といわれる女流ピアニストは、作曲家の意図に真摯な姿勢で迫り、余分な装飾を入れたり恣意的にテンポや曲想をいじるようなことをしない。
しかも彼女の紡ぎ出す音は、透明感のある実に爽やかな音だ。
モーツァルトにはぴったりだと思う。
1944年生まれと言うから今年で69歳になる訳だ。
大の親日家としても知られる彼女は、1969年に初来日している。
ピレシュのモーツァルトを聞くと、ルーマニアが生んだモーツァルト弾きの先輩クララ・ハスキルを思い出す。

○ クララ・ハスキル ○
「~~弾き」とレパートリーを限定するような形容詞は、恐らく演奏家に失礼だが、「天才的な弾き手」とか或いは単に「ハスキルのモーツァルトが好き!」という純粋な褒め言葉として使っている。
決してシューベルトがだめとかいう意味ではない。
ハスキルは1895年生まれで65歳で亡くなっている。
だから勿論残されている音源も、音は悪い。
私が愛して止まないモーツァルトのピアノソナタ2番、10番もモノラル録音でダイナミックレンジの狭い音だ。
しかし、それでも2番のソナタの第二楽章などは実に美しい。

○ モーツァルトへの秀逸なアプローチ ○
疾風怒涛、軽妙な音楽を展開する中で時折見せるモーツァルトの「哀しみ」。
これをスコアの中から丹念に、しかもそ~っと、タッチは明瞭に、濁らない音で引き出すことがモーツァルトの音楽への秀逸なアプローチだと私は思っている。(それは好みであって、正邪ではない)
ピレシュもハスキルもそれが出来る数少ないピアニストだと確信しているのだ。

○ ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K.453 ○
このコンチェルトは1784年に次々と作曲された6曲のコンチェルトの内の一曲だ。
その頃モーツァルトはウィーンでの予約演奏会が好調で、会員数も170人?くらい(数字はちょっと怪しい)居たそうで、大忙しの中で書き上げたのだろう。
とにかく作曲期間の短いモーツァルトだが、この曲も質は高い。
モーツァルトらしい軽快さと可憐さが詰まっている。
とりわけ第2楽章が白眉だ!
アンダンテのゆっくりしたテンポで歌われる叙情的な歌は一度聞けば忘れられない。


【モーツァルト 交響曲第41番『ジュピター』 】
交響曲第41番『ジュピター』
【モーツァルト ピアノ協奏曲第20番】
ピアノ協奏曲第20番
【モーツァルト ピアノ協奏曲第9番『ジュノーム』】
ピアノ協奏曲第9番『ジュノーム』



<ピレシュがリリカルに聞かせてくれる一枚>
アバド指揮のヨーロッパ室内管弦楽団との息もぴったりです。
■モーツァルト 1. ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453
          2. ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
  マリア・ジョアン・ピレシュ(P)
  クラウディオ・アバド指揮 ヨーロッパ室内管弦楽団
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余談ですが、このマリア・ジョアン・ピレシュの「ピレシュ」はピリスと言ったりピリシュと言ったりします。
ポルトガル語表記では 『Maria João Pires』。
最近では、ポルトガル語の発音に一番近い「ピレシュ」に統一されてきているそうです。


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2013.03.04 Mon l モーツァルト l コメント (0) トラックバック (0) l top

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