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 ★ ブラームス ヴァイオリンソナタ第1番 ト長調 『雨の歌』 ★ 

ブラームスのヴァイオリン・ソナタと言えば、こちらを思い出す方が多いかも知れない。
私も実は、イ長調のソナタを聴けば、必ずト長調のこのソナタも聴いてしまう。
昨日は日本中が冷たい雨に包まれたこともあり、やはり『雨の歌』だろう。

○ ヴァイオリンソナタ第1番 ト長調作品78 『雨の歌』 ○
このト長調のソナタは、ブラームス自身の歌曲「8つの歌曲 作品59」の第3曲『雨の歌』と、同じく第4曲『余韻』から主題を取っていることから、『雨の歌』と呼ばれている。
ブラームスの歌曲は、他の作品に比して演奏会でも取り上げられる機会が少ないようだが、「ドイツ・レクイエム」以外にも、生涯を通して多くの歌曲を残しており味わい深い物が多い。
この「8つの歌曲」の『雨の歌』作品59-3は、ブラームスにとって最も大切な女性クララ・シューマンによって、こよなく愛されていたことでも有名である。

1.第1楽章(Vivace non troppo)
ト長調。ピアノの和音に導かれて、ヴァイオリンに付点リズムの印象的な第1主題が静かに現れる。
この特徴的な主題は歌曲『雨の歌』の旋律に通じるものがあると思う。
ピアノに主題の現れることの多いブラームスだが、冒頭のここはヴァイオリンが美しい主題を奏でる。
この儚くも美しい主題は、雨の雫が窓を覆うように、全曲を支配しているかのようだ。

2.第2楽章(Adagio)
変ホ長調の三部形式。
穏やかな慰めに満ちた緩徐楽章になっている。
シューマン夫妻の末っ子フェリックスが病床にあった際、ブラームスは作曲中のこの第2楽章を引用してクララを慰めたという。
次の年にはフェリックスは帰らぬ人となり、同年にこのソナタは完成している。
フェリックスの死を悲しむクララを想い、慰めるブラームスの愛が籠められているように感じる。

3.第3楽章(Allegro molto moderato)
ト短調のロンド形式。
冒頭の主題は確かに歌曲『雨の歌』だ。
「Walle,Regen,walle nieder・・・」
で始まるこの歌は、クラウス・グロートの詩によるもので、「雨は子供の頃に見た夢を呼び覚まし、甘いざわめきをもたらす」と歌われる。

私は全体を通じて、この曲はブラームスのクララに向けた、とてもプライベートな曲だと感じている。


<今日の一枚>
先日、イ長調のソナタは女王アンネ=ゾフィー・ムターとオーキスのコンビで聴いたが、今日はもう少し抑制的なズッカーマンとバレンボイムで聴いてみよう。
ズッカーマンの豊潤なヴァイオリンの音色が『雨の歌』には相応しい。

■ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ(全曲)
 ピンカス・ズッカーマン(Vn.)、ダニエル・バレンボイム(Pf.) 

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2014.12.21 Sun l ブラームス l コメント (8) トラックバック (0) l top
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