★ ケニー・ドリュー 『IMPRESSIONS』 ★
今日はジャズです。
私は昔から、曲目等も分からないままジャズも好んで聴いた。
若い頃からジャズ・バーにもちょくちょく出掛けて、ウィスキーなど飲みながら
LIVE演奏に身を委ねたりもしたものです。
自宅でも元気なときにはビッグバンドのCDを楽しんだりする。
デュークエリントンの「A列車で行こう」は大好きだし、ベニー・グッドマンや
カウント・ベイシーにもわくわくする。
けれど、本日はケニー・ドリューでいきます。

○ ケニー・ドリューのピアノ ○
本名は、Kenneth Sidney "Kenny" Drew。
ニューヨーク生まれのジャズピアニストだが、アメリカではあまりぱっとしなかった。
30代半ばでヨーロッパに活動の拠点を移して、ヨーロッパや日本でかなり人気者になった。
元々はハードバップのピアニストに分類されているが、その本質の演奏スタイルは、クラシックの技術に裏打ちされた確かで繊細なものだったのだろう。
特に日本では、その水彩画のようなジャケットデザインからも分かる様にバリバリのジャズマニアよりも、女性を中心とした新しいソフトユーザーがターゲッティングされ、それがそれなりに成功したようだ。

○ 『IMPRESSIONS』(邦題「パリ北駅着、印象」) ○
さて、本日上げるこのアルバムも、どうです?
邦題からして、ジャズじゃないでしょ?
なんだか、西村京太郎のトラベルミステリーでも始まりそうじゃないですか。
ケニー・ドリューが好きな人でも、これは違うでしょ?と言われそうです。
けれど、私はこのアルバムが好きです。
ドリューのアルバムの中には他にも、このパステルカラージャケットシリーズがあるのだが、このアルバムを一番好んで聴く。
特に一曲目 1. パリ北駅着,印象 タイトルナンバーで、これはドリュー自身の作曲だったと思うが、ドリューのピアノが美しい。
ペデルセンのベースも上手い!
繊細なタッチなのだが、音の粒立ちが鮮やかで、ドリューのヴィルトゥオーソぶりを証明して余りある。

今日の一枚
■ケニー・ドリュー トリオ 『IMPRESSIONS』 
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2013.02.28 Thu l ジャズ l コメント (0) トラックバック (0) l top
  ★ メンデルスゾーン 無言歌集 ★  
フェリックス・メンデルスゾーンの無言歌集、可憐なピアノ曲集ですね。
早世の天才メンデルスゾーンが、その創作活動の全期間に渡って紡ぎだした48曲のピアノ曲です。
第1巻~第8巻まで、それぞれ6曲づつ。
中でも有名なのが第5巻の6曲目『春の歌』ですね。
明るい曲の多いメンデルスゾーンの中でも、春の暖かい日差しの中で踊るような曲調で、これからの季節ぴったりです。


○ 無言歌集の構成 ○
第1巻 作品19 6曲 
第2巻 作品30 6曲
第3巻 作品38 6曲
第4巻 作品53 6曲
第5巻 作品62 6曲 ここの6曲目が有名な『春の歌』
第6巻 作品67 6曲
第7巻 作品85 6曲
第8巻 作品102 6曲
今朝はこのうち、第1巻と第2巻の3曲目辺りまで聞きながら地下鉄に缶詰になっていました。1曲1曲は2~3分と短いので通勤途上の駅間にほぼシンクロしてなかなかリズミカルだったりします。
最初の曲が 1.ホ長調、(アンダンテ・コン・モト)で、ここから明るいです ねー。
「甘い思い出」という副題がついていますがこれはメンデルスゾーンの命名ではありません。出版社かな?
メンデルスゾーン自身はこうした副題に曲のイメージが縛られるのを嫌ったらしいですが、第1巻6曲目の「ヴェネツィアの舟歌」のように、自らが命名したものが全部で5曲あります。
有名な『春の歌』は、楽譜の初めに Frühlingslied genannt(春の歌のように) という発想標語をメンデルスゾーン自身が書き込んだことによるものだそうです。
これは明確に作曲家自身が春の歌をイメージしたことになります。
頷けますよね。


○ 19世紀前半ヨーロッパのブルジョアジー ○
この曲が作曲された頃のヨーロッパのブルジョア階層では、家庭にピアノがあるのがブーム。
金持ちのステイタスだったのでしょう。
そこで、良家の子女がピアノを学ぶ為の比較的演奏が容易で、親しみやすい曲の需要があった、ということでしょう。
当時の音楽家の収入の一つに楽譜代というのがあって、現在のような音楽著作権収入というものが確立していないその頃は、出版社の要請もあってそうしたピアノ小品が数多く世に出たのだと思います。


○ シューベルトのアンプロンプチュとの関連 ○
このように19世紀前半には、こうしたピアノ小品が好んで作られたようです。
これは、やはりシューベルトのアンプロンプチュが契機になったのではないでしょうか。
メンデルスゾーンもシューベルトの甘美な8曲を大いに意識していたのだと思います。
今年のように寒さが続くと、いよいよ『春の歌』が恋しくなってきますね。


【メンデルスゾーン 夏の夜の夢】
夏の夜の夢
【メンデルスゾーン ピアノ協奏曲第1番】
ピアノ協奏曲第1番
【メンデルスゾーン ピアノ協奏曲第2番】
ピアノ協奏曲第2番



今朝の一枚は、日本ではあまり馴染みのないピアニストでフランク・ヴァン・デ・ラールのメンデルスゾーン『無言歌集:全曲』です。(1999年~2000年録音盤)
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無言歌集の全曲アルバムってあまりないんですよね。
ですから、私には貴重な全曲集でもあります。
これはブリリアントという廉価版でちょっと有名なレーベルから出ています。



もう一枚、こちらはダニエル・バレンボイムの『無言歌集:全曲」
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こちらも貴重な全曲。(+αで数曲)



フランク・デ・ラールは『春の歌』もテンポは遅めで、優雅に舞う蝶々を思わせる演奏です。
バレンボイムの『春の歌』は早いテンポで快活な気持ちで春を満喫する情緒。
バレンボイムの方が全体にタッチも鮮やかで明快です。
デ・ラールはソフトなキータッチで録音も少し残響が多く感じます。
しかし、メンデルスゾーンの無言歌集にそこはかとなく漂う物憂さをうまく表現しているのはデ・ラールではないでしょうか。
作品67-2『失われた幻影』などは、デ・ラールの演奏はロマンティックです。



失われた幻影
2013.02.26 Tue l メンデルスゾーン l コメント (0) トラックバック (0) l top
  ★ シューベルトのピアノ曲 ★  
歌曲王としてドイツリートの礎を築いたフランツ・ペーター・シューベルト。
ちょっと貧乏臭いイメージがあるのですが(失礼)、未完成などでも聞かれるその叙情性はロマン派の雄と言える。
ヴィルヘルム・ミュラーの詩による「美しき水車小屋の娘」には、哀しき若者の心情に不覚にも涙してしまったものだ。
しかも、彼の人生にも儚さがあって、かのモーツァルトよりもメンデルスゾーンよりも夭折なのだ。
僅か31歳でこの世を去っている。


  ○ アンプロンプチュて何? ○
私が初めてシューベルトのアンプロンプチュに触れたのは小学生の頃。
アンプロンプチュってなんだろう??って思いますよね。
最後の「チュ」が可愛い!なんて思った。(フザケテる訳じゃない。可愛い子供だったのだ。)
アンプロンプチュ(impromptu)は即興曲、フランス語だ。
即興曲というと、ショパンやリストにも聞きなれたピアノ作品がある。
日本では、何故だかシューベルトの即興曲は、ショパンやリストのものよりもアンプロンプチュと呼ばれるケースが多いように思う。


  ○ 4つのアンプロンプチュは2つの作品がある ○
シューベルトのピアノ曲「4つのアンプロンプチュ」には2つの作品がある。
「4つのアンプロンプチュ」Op.90
「4つのアンプロンプチュ」Op.142
ですから、全部で8曲あることになる。
それぞれ第1曲~第4曲まであるのだが、どの曲も美しいメロディがまるで天から降ってくるように心に滲みる。
今朝はOp.90を地下鉄の中で聴いていたが、「そうそう、これがアンプロンプチュ」と楽しんでいると、あっという間に降車駅。
これはまさに「歌」だ。
ピアノの歌にピアノが伴奏をつけている。
さすが!歌曲王。ピアノでも歌ってしまう。
今更ですが、三連符が多い。
この中では第4曲が一番親しまれているのだろうか。
今朝の私は第2曲の歌謡に一番心惹かれた。ロンド形式かな。



今朝の一枚は
■ダニエル・バレンボイム : シューベルト即興曲集 1977年録音盤
これもいいです。天才バレンボイムがシューベルトの「歌」を爽やかに歌ったという感じ。
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けれど、巨匠が歌いに歌っている盤がある。
<推薦盤1>
■ヴィルヘルム・ケンプ : シューベルト 4つの即興曲 1965年録音盤
いかにも学者然とした風貌の巨匠ケンプ。このベートーベン弾きのピアニストがシューベルトを歌いに歌う。
ヘタクソだなんだと叩かれることもある巨匠ですが、これは歌ってますよ~。
こちらも長年の愛聴盤だ。

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<推薦盤2>
■マリア・ジョアン・ピレシュ シューベルト 即興曲集  1996年、1997年録音
記事本文でも触れた通り、シューベルトはピアノであっても「歌謡」なのだ。
ケンプ大先生とは全く違うアプローチだが、ピレシュも美しい歌を丁寧に紡いでいる。
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2013.02.22 Fri l シューベルト l コメント (2) トラックバック (0) l top
  ★ ユーミンのベストアルバム ★  
先日ユーミン(勿論、松任谷由美さん)のベストアルバムが出た。
松任谷由実 40周年記念ベストアルバム『 日本の恋と、ユーミンと。』
荒井由美さんでデビューしてから、もう40年も経ったのですね。
感慨深いものがあります。


 ○ 青春下宿とユーミン ○ 
個人的には、荒井由美さんの頃に発表した『ひこうき雲』や『ミスリム』を何度も聞いた思い出があります。
私も青春していたので、4畳半一間のウラブレタ下宿で聞いていた「海を見ていた午後」に切なさがこみ上げたものです。


 ○ 山手のドルフィンはどこにある ○ 
自分も山手のドルフィンに行って、紙ナプキンに何か恋のせりふでも書いてみたい、なんて。
ちなみにこの「山手のドルフィン」は実際に根岸に存在するカフェレストランだそうです。
現在ではマンションに囲まれて、「遠く三浦岬は」あまり見えないそうです。(「三浦岬」もきっと三浦半島のことではないかと思われます。)


 ○ 荒井由美の切ない感性 ○ 
しかし、海の見えるカフェでソーダ水の中を貨物船が通る・・・。
頬杖でもつきながら、ボーっと目の前のソーダ水を見るでもなく見つめている女の子がイメージ出来るじゃありませんか。
荒井由美さんの世界は、平易な言葉の中に絵画的なイメージとその中での心情が鮮やかに浮かび上がってきて、青年のセンチメンタリズムを擽ったものです。
松任谷由実さんも良いのですが、私は荒井由美さんがお気に入りでした。

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 松任谷由美 
2013.02.21 Thu l 松任谷由美 l コメント (0) トラックバック (0) l top
  ★ どろぼうかささぎ ★  
村上春樹氏の長編小説『ねじまき鳥クロニクル』の冒頭、主人公オカダ・トオルさんがジョアッキーノ・ロッシーニのオペラ「泥棒かささぎ」の序曲を口笛で吹いている。
スパゲティーを茹でながら。
正にそんなときにBGMとしたら似合いそうなノリの曲ですね。
クラシック音楽にも造詣の深い村上氏は、クラウディオ・アバドのロンドン交響楽団と音源まで指定している。


  ○ ロッシーニの「どろぼうかささぎ」○ 
「どろぼうかささぎ」は読んだ通り、かささぎ(鳥のこと)が銀食器を巣に持って行ってしまい、女中のニネッタが疑われる、といったところから事件が始まるオペラだったと思う。
お決まりの展開で、悪代官さんがニネッタさんに言い寄り、軍に追われるニネッタの父親も絡んでニネッタさんは死刑に??
銀食器の盗難事件で、死刑ってすごいですよね。
でもご安心ください、このオペラは最後は大団円、犯人がかささぎ(ほんとに鳥ですよ)だと判り、父親も許されて、メデタシめでたし。


  ○ フェスティバルホールのこけら落とし ○ 
オペラは好きなジャンルですが、日本ではなかなか観るチャンスがないですね。
4月には大阪フェスティバルホールの杮落し公演でフェニーチェ歌劇場の「オテロ」が上演されますね。
とても行きたかったけど、高い・・。
BOX席では、なんと52,000円。
迷いましたが、迷っているうちに売り切れに・・。
残念なような、それで良かったような・・・。


  ○ オカダさんの口笛は ○ 
おっと、どろぼうかささぎでしたね。
イタリアの人気者だったロッシーニが作曲した、結構たわいない筋の2幕もののオペラ。
序曲の小太鼓から始まる序奏部は口笛にもってこい!
オカダさんでなくても、私でもつい「ぴ、ぴゅっぴゅぴゅっぴゅ・・」としたくなる。


【ヴェルディ 『椿姫』】
『椿姫』
【レオンカヴァルロ 『道化師』】
『道化師』



本日の一枚
■ロッシーニ 序曲集:シャルル・デュトワ指揮 モントリオール交響楽団 1990年
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■ジョアキーノ・ロッシーニ:歌劇「泥棒かささぎ」全曲 [DVD] [日本語字幕付]
やはりオペラは舞台を見ないと本当の良さは分からない。
このオペラの映像はあまり出回っていないが、面白い演出のDVDがある。
このペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルでの演出は、かささぎが少女という設定で斬新だ。
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2013.02.19 Tue l ロッシーニ l コメント (0) トラックバック (0) l top
  ★ ラフマニノフの前奏曲 ★  
月曜の朝は生憎の雨降りです。
結構な土砂降りです。
こんな朝の通勤の友は「セルゲイ・ラフマニノフ」にしました。
ラフマニノフという作曲家は、自身がピアノのヴィルトゥオーソであった
ことから、素敵なピアノ曲を沢山残していますね。
ピアノコンチェルトの2番はあまりにも有名ですし、パガニーニの主題
による狂詩曲などもラフマニノフらしく叙情的で良いですね。

○ 前奏曲のラフマニノフ ○
また、「前奏曲のラフマニノフ」と言われるぐらいに前奏曲は彼の重要な
作品になっています。
今朝はその前奏曲を聴きながら、満員電車に揺られておりました。
ラフマニノフは前奏曲を全部で27曲くらい残しているのでしたね。
でも一般的には、作品番号の無い3曲を除いた24曲が彼の前奏曲として
代表選手のようです。

○ ショパンの前奏曲 ○
24曲の前奏曲というと思い出しませんか?
そうですよね、ショパンです。
ラフマニノフもショパンの24の前奏曲を意識していたのでしょう、
24の調性全てに対して書いているのです。

○ 「鐘」 ○
中でもポピュラーなのは、前奏曲嬰ハ短調 作品3の2です。
今朝はこれを3回くらいリピートして聴きました。
「モスクワの鐘」とか「鐘」とか言われる有名な曲です。
あの浅田真央ちゃんが、バンクーバーオリンピックの時にフリー
プログラムで使用したことも記憶に新しいでしょ?
あれはオーケストラバージョンでしたが。(^^)


【ラフマニノフ 『ヴォカリーズ』】
『ヴォカリーズ』


今朝の一枚
■ラフマニノフ 前奏曲全集 : アレクシス・ワイセンベルク
1968~70年録音盤

クリスタル・クリア`と称された、音色を縦横無尽に駆使したワイセンベルクのラフマニノフを堪能できるCD。
クリスタル・クリアとは上手いことを言ったものだ。
確かにワイセンベルクのピアノは、デリケートなタッチと濁りの無い透明な音質が特徴だ。
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<推薦盤1>
■ラフマニノフ 前奏曲集 :スビャトスラフ・リヒテル
ワイセンベルクの演奏は、繊細な「音」の微妙な変化を感じる演奏だが、このリヒテルの演奏は豪快だ。
完璧なテクニックに裏打ちされた、聞き手の心にグイグイ迫ってくる感動盤だ。
これは全集ではないので、24曲全ては聞くことが出来ない。
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<推薦盤2>
■ラフマニノフ 前奏曲集 :ヴラディーミル・アシュケナージ
アシュケナージもリヒテル同様ロシア出身のピアニストだ。
ショパンの弾いてもそうだが、このピアニストに外れは無いと言ってもいいくらいに、みごとな解釈と中庸を得た演奏スタイルを持っている。
同郷であるラフマニノフにおいてもその通りで、全く安心して聞ける。
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2013.02.18 Mon l ラフマニノフ l コメント (0) トラックバック (0) l top
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 ★ バッハと言えば ★ 
バッハ(Johann Sebastian Bach)と言えば、思いつく曲はなんだろう。
ブランデンブルク?平均律?無伴奏チェロ組曲?
色々な名曲が出てくるだろうし、好みも様々でしょう。
私も気分次第で聞く曲はもちろん変わる。

○ チェンバロ(ピアノ)・コンチェルト ○
今のマイブームはチェンバロコンチェルトだろう。
ちゃんと残っているものは7曲あったと思う。
バイオリンコンチェルトやブランデンブルクからの編曲などもあるが、この当時の作曲家には自分の作品を使い回すみたいなことはままあったようだ。
親しみやすい旋律とバッハらしい対位法を駆使した音楽は、殺伐とした朝の通勤車内を忘れさせてくれる。
名建築家の如く、計算し尽くされた構成のポリフォニー音楽には心がほんとに落ち着きを取り戻すのだ。

○ バッハ再生の功労者はメンデルスゾーン ○
この偉大な作曲家は存命中も決してメジャーな音楽家では無かったようだが、その死後はドイツでも知る人ぞ知るレベルの存在だったとか。
それを再生させたのが、かのフェリックス・メンデルスゾーン。
若きメンデルスゾーンがバッハの『マタイ受難曲』をヨーロッパに紹介して、バッハの価値は再認識された。
もしかするとメンデルスゾーンが居なければ、今我々はバッハの音楽にこれほど親しみを覚えていないかも知れないのだ。(いや、そんなことはきっとないだろう・・・、それにメンデルスゾーンが居なかったら、そちらも大変なことだ。)
私が愛聴しているチェンバロコンチェルトのCDはアンドラーシュ・シフが弾き振りしたものだ。

<今朝の一枚>
■バッハ チェンバロ(ピアノ)コンチェルト 1番~7番
     アンドラーシュ・シフ(P、指揮) ヨーロッパ室内管弦楽団


上の写真、シフがベンチに座っているのだが、誰かが言っていた「大丈夫か?シフ。タソガレてるみたいだぞ!」。確かになんか心配。


2013.02.17 Sun l バッハ l コメント (0) トラックバック (0) l top
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 ★ ウォークマンを愛用 ★ 

私は昔からソニーのウォークマンを愛用している。
今使っているのは去年発売されたNW-A867という機種だ。
これを毎日の通勤で愛用しているのだが、こいつのノイズキャンセラー機能はなかなか気に入っている。
専門的なことは分からないが、専用のヘッドホンに付いているマイクから外部の音を取り込んでキャンセルする仕組みのようで以前使っていたパナソニックのノイズキャンセル機能付きヘッドホンよりもノイズ低減効果が大きくて、しかも音も良い。
シリコンのイヤピースもパナの物はチープだったが、これはしっかりフィットして心地よい。
地下鉄の騒音の中で使っても、音楽に集中できる感じだ。
但し、気を付けないと降車駅のアナウンスを聞き逃す恐れがあるのでご用心だ。
ちなみに今朝はリストのピアノコンチェルト1番、2番を聞きながら出陣した。

今朝の一枚
■リストピアノ協奏曲1番、2番 ジャン・イヴ・ティボーデ(P) シャルル・デュトワ指揮モントリオールSO

2013.02.15 Fri l ウォークマン l コメント (0) トラックバック (0) l top
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 ★ 真央ちゃん 『白鳥の湖』 ★ 
ご存じの通り、先日のフィギュアスケート四大陸選手権女子は浅田真央ちゃんがSPで会心のトリプルアクセルを決めて見事に優勝しました。
しかも、鈴木明子さんや村上佳菜子ちゃんと合わせて、表彰台を日本勢で独占!
私たち日本人のファンにとっては、この上ない結果になりましたね。
いつも私たちに感動と勇気を与えてくれる日本選手達に大きなエールを送りたいと思います。

さて、その真央ちゃんが今シーズン フリーで使っている音楽が言わずと知れた『白鳥の湖』。
ロシアが生んだ偉大な作曲家ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーの有名なバレエ音楽ですね。
私が幼い頃、バレエ音楽=エルネスト・アンセルメ指揮のスイスロマンドと相場が決まっていました。
従って、私もアンセルメのチャイコフスキーを何度も聞いたものです。
当時小学生だった私は、バレエの舞台を観に行くようなお金を持っていませんでしたから、専らLPレコードで楽しんでいた訳です。
『白鳥の湖』と並行して、シンフォニーも愛聴していたのですが、有名な4番、5番、6番(悲愴)といったシンフォニーに比べてバレー音楽は「な~にか物足りない」と感じたものです。
元々通俗性の強いチャイコフスキーの音楽はトッツキは良いが飽きやすい、みたいな特徴があるように思うのですが、この物足らなさは不思議に思っていました。

そして、あるとき突然思い当りました、そう当たり前みたいなことですが、バレエが無かったのです。
当時はLPレコードの時代で、DVDもCDもありませんでした。
LIVEで無ければ、映像はTVが頼りの時代だったのですから、オペラもバレエも実際の舞台を鑑賞するのは大変なことでした。
そんな折、たまたまそのTV放送でバレエの舞台(ボリショイだったと思います)に触れて、お~完璧だと感動しつつ、「なるほど、チャイコフスキーのバレエ音楽は音楽だけでは80%に恣意的に抑えてあるんだ」と私なりに理解したのです。
『白鳥の湖』はバレエがあって、初めて完成する。

真央ちゃんの演技を観ていて、このことを思い出していました。
聞き慣れたはずの『白鳥の湖』が、なんだか別の音楽に聞こえたのです。
フィギュアなりのアレンジとかそうことではなくて、真央ちゃんの自信に溢れた演技は『白鳥の湖』の持つ音楽アイデンティティをも変えた、ということでしょうか。
真央ちゃんの『白鳥の湖』は真央ちゃんの演技があって初めて完成する。
自分のものにした感がありますね。
ソチまで後約1年。
頑張れ!真央ちゃん。


【チャイコフスキー 交響曲第4番】
交響曲第4番
【チャイコフスキー 交響曲第5番】
交響曲第5番





チャイコフスキー『白鳥の湖』
2013.02.13 Wed l フィギュアスケート l コメント (1) トラックバック (0) l top