★ 荒井由美 ひこうき雲 ★
久しぶりに映画館に足を運んで、ジブリの「風立ちぬ」を観た。
さすがにこの映画のテーマでは、映画館の中の年齢層は高めで、いつもジブリの映画で見る小さなお子様の姿はあまり見かけなかった。
このブログでは映画を語る積もりは無いので、映画の筋や感想については他のブログに譲るとして、音楽だ。
エンディングに荒井由美さん(敢えて旧姓で呼びたい)の『ひこうき雲』が使われるのは映画を観る前から知っていたが、この曲が映画館に流れると、初めてこの曲を聴いた衝撃を思い出した。
今聞いても十分新鮮なのだ。

〇 斬新なコード進行 〇
この曲のキーは変ホ長調(E♭)でイントロのコード進行は、トニック-サブドミナント-トニック-サブドミナント という流れが基本だ。
この間、B♭音が持続的に曲を支えている。
私はこういうコード進行って、当時の所謂フォークソングには無かったのではないかと思う。

もっと驚くのは、サビの部分。
「かけていく」の部分だ。
ひこうき雲
Gm7→B♭m7→A♭maj7 というコード進行なのだが、問題はこのB♭m7だ。
定石とも言えるドミナントモーションの中で、突然提示されるB♭m7。
これでは勿論和声的に解決しないわけで、どこへ行くのだろう・・・。
特に最後の繰り返し部分では、その高音がとても新鮮な音に聞こえる。

この点については、松任谷 正隆氏が後日この音で荒井由美さんの才能に惚れたとまで仰っていたような気がする。
(多分言っていた)

この曲のベースは細野晴臣さんが弾いているのだ。
キーボードは勿論 松任谷正隆さん、ドラムスは林立夫さん、錚々たるメンバーだ。

〇 瑞々しい荒井由美さん 〇
私は、松任谷由美さんの音楽は大好きだが、やはり荒井由美で発表したアルバム『ひこう雲』『MISSLIM (ミスリム)』の2枚が、衝撃的で瑞々しくて、忘れられない。
そして、今でもその音楽は少しも古くはならず、新鮮だ。


<今日の一枚>
このベストアルバムばかりのご紹介で恐縮だが、ユーミンを聞くベストは現在ではこれだろう。
■松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。 (通常盤) [Original recording remastered]

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ジブリとタイアップした特別企画限定盤アルバムも出ている。
■ユーミン×スタジオジブリ ひこうき雲 40周年記念盤 (CD+DVD)(完全生産限定盤)(LPサイズ絵本仕様) [CD+DVD, Limited Edition]

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2013.08.16 Fri l 松任谷由美 l コメント (0) トラックバック (0) l top
★ ユーミン 春よ、こい ★
昨日から日本中が荒れ模様で、各地で嵐になっている。
春の嵐にはちょっと激しすぎるように思うのだが、それが近年の気象だろう。

〇 春よ、こい 〇
もう既に春真っ只中なのだが、忘れていた感があるので、ユーミンのこの曲を聴きたいと思った。
このブログでもご紹介した、ベストアルバム『日本の恋と、ユーミンと。』
このアルバムに、当然「春よ、こい」は入っている。

〇 NHK朝ドラ「春よ、こい」 〇
お忘れの方も多いかもしれないが、この曲はNHKの同名の朝ドラの主題歌だった。
橋田壽賀子さんの自伝小説作品をドラマ化したもので、ちょっと一悶着ありましたよね。
主演の安田成美さんが、突然降板して後を中田喜子さんが演じた、なんて事件がありました。
その辺の詳しい事情には私は詳しくないし、興味もありません。
とにかく、NHKの朝ドラの主題歌だったのだが、今ではすっかり日本のスタンダードになった。
さすが、ユーミン。

〇 独特の世界観と表現 〇
♪淡き光たつ にわか雨
 いとし面影の 沈丁花♪
で始まる、古式ゆかしき歌詞が続きます。
早春を彩る情景から、「春」に「恋しい人」を重ねて歌われていく、やっぱり恋の歌だと思う。
ユーミンには、季語を駆使して歌詞を組み上げていく、そんな才能もあったんだなぁ。

春は来てしまったし、そろそろ夏の蒸し暑ささえ満員電車などでは感じ始める季節だが、それでも敢えて今日は「春よ、こい」で行こう!!


【大貫妙子 春の手紙】
春の手紙
【スピッツ 春の歌】
春の歌
【鈴木祥子 ときめきは涙に負けない】
ときめきは涙に負けない



<今日のアルバム>
■ユーミン 日本の恋と、ユーミンと。(松任谷由美40周年記念ベストアルバム)
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ユーミン 「春よ、こい」


2013.04.07 Sun l 松任谷由美 l コメント (0) トラックバック (0) l top
  ★ ユーミンのベストアルバム ★  
先日ユーミン(勿論、松任谷由美さん)のベストアルバムが出た。
松任谷由実 40周年記念ベストアルバム『 日本の恋と、ユーミンと。』
荒井由美さんでデビューしてから、もう40年も経ったのですね。
感慨深いものがあります。


 ○ 青春下宿とユーミン ○ 
個人的には、荒井由美さんの頃に発表した『ひこうき雲』や『ミスリム』を何度も聞いた思い出があります。
私も青春していたので、4畳半一間のウラブレタ下宿で聞いていた「海を見ていた午後」に切なさがこみ上げたものです。


 ○ 山手のドルフィンはどこにある ○ 
自分も山手のドルフィンに行って、紙ナプキンに何か恋のせりふでも書いてみたい、なんて。
ちなみにこの「山手のドルフィン」は実際に根岸に存在するカフェレストランだそうです。
現在ではマンションに囲まれて、「遠く三浦岬は」あまり見えないそうです。(「三浦岬」もきっと三浦半島のことではないかと思われます。)


 ○ 荒井由美の切ない感性 ○ 
しかし、海の見えるカフェでソーダ水の中を貨物船が通る・・・。
頬杖でもつきながら、ボーっと目の前のソーダ水を見るでもなく見つめている女の子がイメージ出来るじゃありませんか。
荒井由美さんの世界は、平易な言葉の中に絵画的なイメージとその中での心情が鮮やかに浮かび上がってきて、青年のセンチメンタリズムを擽ったものです。
松任谷由実さんも良いのですが、私は荒井由美さんがお気に入りでした。

『 日本の恋と、ユーミンと。』img010_001.jpg



 松任谷由美 
2013.02.21 Thu l 松任谷由美 l コメント (0) トラックバック (0) l top